両手と片手。これ、大事な業界用語。(不動産仲介業の立場から~仲介手数料)

不動産業界に入ってすぐのころ、数日続いた新人研修で、一番おもしろい単語と思えたのは、この「両手、片手」でした。

不動産業者が売買の仲介に入ったとき、売るお客様と買うお客様、その両方のお客様を担当できると、仲介手数料もそれぞれからいただけます。このような場合を、「両手」と言います。そしてどちらか一方のお客様だけ担当する場合、「片手」と言います。一つの契約で、仲介手数料が倍になるのですから、業者としてはできるだけ「両手」が嬉しい、ということです。

ところで、この「手」は、「手数料の手」だけではなくて、「売り手、買い手」の「手」なのかもしれません。つまり、仲介業者の立場として、どちらの側か、それとも両方か、というわけです。

そして「手をつなぐ」ための「手」とも思えてきました。大事な資産について任せてもらうのですから、お客様としっかり連携して満足のいく結果を目指すのです。……ちょっときれいごとですかね……