不動産賃貸業のススメ 不労所得?リート?サラリーマン副業、アパート大家! ~私が不動産投資に興味を持った理由~

貸しビルオーナーは、不動産投資家

不動産会社に就職し仲介営業として働いていた20代のころ、

不動産賃貸業というものが何なのか、始めはよくわかっていませんでした。

もちろん、知識としては貸主、借主、賃貸マンション、分譲マンション、貸家、、などなど

業界の景色を見て理解していましたが、

それは顧客先として、サービスとして、商品として、という不動産を扱う会社社員の視点でした。

転機になったのは、あるオーナーさんとの出会いです。

その方は、福岡市中心部の路地に建つ、こじんまりとした賃貸ビルの持ち主でした。

今でもよく覚えています。

当時60歳代か70歳代くらい、おしゃれな帽子をかぶり、

にかっと笑う笑顔の口元が印象的な方でした。

入居者募集しているが、なかなか空室が埋まらないので、相談に乗って欲しいと

銀行からの紹介で来社されました。

どうしたら入居が決まるのか、

下見して特徴をつかみ、資料を作りかえ、…

何度も打ち合わせするうちに、ビル建設の経緯など聞かせてもらい、

その建物に対する理解も深まりました。

愛着を持って営業すると、不思議と人気物件になり

やがてその賃貸ビルは満室になりました。

オーナー様が喜ばれたのは言うまでもありません。

やがてそのビルだけでなく、他の収益物件の話になり、

ご家族の話になり、ご子息への相続対策の話になり、

若いころから苦労して努力してここまでの財を築いた経緯や信念を聞かせてもらうようになりました。

不動産投資、株式投資、海外市況の話、、、

「この歳になっても一生懸命に毎日毎晩、遅くまで勉強しているよ」

とおっしゃっていました。

インターネットがまだ普及していなかった当時、どうやって研究されていたのか、

書籍や新聞などでしょうか。

「タマゴはひとつのカゴに盛るな」という言葉を初めて聞いたのも、その方からです。

これは投資の世界ではおなじみのフレーズですね。

「株主優待」という言葉の意味もその方が分かりやすく教えてくれました。

通勤の電車も、上場している鉄道会社が走らせているんだよ、株主になれば乗車券が少しもらえるよ、という具合に。

自分にとって、

世の中の「投資」を身近に引き寄せてくれた方でした。