祝! ご契約おめでとうございます!
改めて、不動産売買契約における取引の主な流れについて考えてみました。
不動産売買も賃貸も、基本的には変わりませんが、ここでは売買の主なケースを…
物件との出会い
オーナー様にとっては、いざ売ろう、となったときに、いくらで売り出すか、誰に買ってもらうか、そして募集や契約を誰に託すか。これは今まで大事に持っていたあるいは使っていた不動産という資産を、不動産市場へ物件化して送り出すということです。
探している方にとっては、まさに出会い。条件ぴったりというのはなかなかないかもしれませんが、しっくりくる家、土地、部屋、物件は探せばいつかは出会えるものです。
現地を確認し、内容に問題なければ、買付証明書を提出します。これで誰が何をいくらで買いたいのかを表明します。購入希望条件が、売主側の売却希望条件と同じだといいのですが、お互いの合意できるところまで調整をします。条件が整えば、晴れて契約の段取りとなります。
重要事項説明
運命の物件と巡り合えても、契約の前にはその内容をよく吟味しなくてはなりません。誰しも思い込みや勘違いはあります。金額などの数字はもちろん、引き渡しの条件や時期、契約内容では特約事項にも注意しましょう。
重要事項説明書は、大事な事柄をまとめたものです。この内容は、資格を持った宅地建物取引士が、説明することになっています。契約の内容だけでなく、特に売買に関しては物件自体に関する法令上の制限なども含まれています。ちょっとした冊子ほどの分厚さになり、内容も難しいこともありますが、わからないことは確認しながら、理解に努めましょう。
物件が見つかったことの嬉しさに舞い上がりそうになりますが、この辺りは冷静に。時間をとって、しっかり理解しましょう。
重要事項の説明を受けたら、買主は署名押印します。
契約
重要事項説明と同日のこともあります。その場合、この日はある程度時間がかかります。
契約と同時に手付金を支払うこともあります。手付金は、売買代金の一割ほどが一般的でしょうか。
契約書も、内容をよく理解しましょう。特に手付金授受のあと、手付金解除や、融資特約など、また、契約後の引き渡しのタイミングなども打ち合わせが必要です。
契約が済んでから、買主側は融資の申し込み、売主側は引渡しの準備など、契約履行に向けて双方が動き出すことになります。
決済・引き渡し
残代金の支払いと共に、所有権の移転が行われます。
同じタイミングでできるように、銀行の応接室に関係者が会します。
売主様・買主様・買主が依頼している司法書士、売主側の仲介業者・買主側の仲介業者など。
司法書士による書類の確認・作成や売主の署名捺印など、所有権移転の段取りができると、同時に銀行の通帳や出金伝票、入金伝票など介して金銭の授受が行われます。
これらが済むと、実際の鍵などを引き渡し、終了となります。
買主様には、数日後、司法書士から、不動産登記の権利証が渡されます。
内容を確認して、大事に保管しておきましょう。