開業相談メールに対するお返事の一例 

お正月気分も抜けた頃、ある一通のメールを受け取りました。

すでに開業相談は受付しておりませんが、

真剣なお悩みを拝見しますと、

思わずおせっかいな回答をしてしまいます。

同じような悩みの方もおられるかもしれないので、

こちらに置いてみることにします。

回答部分の文面だけです、

相談内容はご想像ください。

一部、個人情報は削除し、編集しております。

この相談者の方に向けた、あくまでも私見です、

一般的ではないかもしれません。

ご理解の上お読みください。

【一通目】
○○さん、
メッセージありがとうございます。
そしてご出産おめでとうございます。
会社員で、資格試験の勉強をするだけでも立派なのに
3人の子育ては大変です。
まずはお子さんの成長をしっかり見守ってあげて欲しいと思います
開業が数年遅れても長い人生たぶん大差ないですけど、
子供たちはあっという間に大きくなってしまいます。
そして子供との時間は、取り返しがつきません。
それから、不動産賃貸業をされているとのこと、
なかなか誰でもはできないことですから、
徐々に拡大していけば、より安定した事業として成り立つのではないでしょうか。
会社員や子育てしながらの副業として不動産賃貸業はびったりですよね。
どうして不動産開業を考えておられるのですか?
将来的に、貸家の転売をすることで収益化の速度を上げるために
不動産の業者免許を取りたいということでしょうか。
ちなみに、不動産開業に宅建士である必要はありません。
宅建士を雇えばいいだけです。
逆に、宅建士の資格を持っているからと言って
不動産の実務をすらすらとできることもありません。
会社員を辞めなくてはならない理由、
不動産開業してやりたいこと、
開業後に必要な利益、
特に、開業の目的がはっきりすれば、
これからやるべきこともはっきりすると思います。
よく考えて、人生楽しく参りましょう。
ご参考になれば幸いです。
【二通目】

○○さん、

そういうことでしたか。
しかし、ご自分までひとり親になる前提でそこまで考えなくてもよいのではと思いますよ。
これからも夫婦で協力して資産を築いたほうが、絶対にいいし、
万が一の事態になっても、二人の資産が増えていれば大丈夫な気がします。
また、育休までくれるような会社にお勤めなら、
それこそその実績でさらに融資を引いて貸家業の拡大をお勧めします。
安易な開業はお勧めしません。
よく、宅建業者なら仲介手数料を払わなくていい。と思われるのですが、
そう単純なことではありません。
仲介手数料を払うから、不動産業者が物件も契約も世話してくれるんです。
例えば、物件の調査や購入のアドバイス、売主との交渉、様々な手続き・・・。
業者になったら、不動産業者からは同業者としての対応をされますよ。
どういうお勤めか分かりませんが、
開業して会社からのお給料と同等レベルを稼ぐのは
お勤めより心身には負担かもしれません、分かりませんけど。
目的と手段をよくお考えくださいね。
ご参考になれば幸いです。
いかがでしょうか。
相談者の方は、このやり取りをきっかけにいろいろ考えておられるでしょう。
こんなふうに、不動産開業したいという女性はけっこう多いんだなあと日頃から感じています。
もし近くなら、開業のお手伝いもできるのになあとも思っていて、
実は最近、「エージェント体制」について考えています。
久留米近辺の方向けなんですけどね、
よかったらご一緒に、
不動産のお仕事しませんか!?