空き家バンク福岡県久留米市、筑後市。空き家の管理は、所有者の責任です。
人が住んでいない家(空き家)は、風を通さなくなる等の理由で、想像以上に老朽化の進行が早く起こるものです。
瓦や板が飛び、屋根が落ち、壁が腐敗して崩れるなどして段々と崩壊していきます。
そのままにしておくと、危険です。近隣に危害が及ぶ事態になると、所有者が賠償責任を負うことにもなりかねません。
家・土地の管理は、所有者の責任
「相続したけど、自分も家族も住まないし、地元自治体に寄付する。」という方もいますが(最近はそういう申し出がよくあるそうです)、
あいにく自治体は基本的には引き取ってはくれません。
「家・土地の管理は、所有者の責任で。」と言われてしまいます。(不動産の管理には手間も費用もかかりますからね)
そして各自治体で、空き家バンク事業をされてます。売るか、貸すかしようと決めたら、こちらに相談するのもありですね。
福岡県筑後市空き家バンク事業
空き家バンク事業は、取り組んでいる各自治体で、登録方法や物件一覧表や、物件情報の書式など、まるでバラバラです。
お住まいの市町村は、いかがでしょうか。
周辺自治体の空き家バンク事業のなかでも、取り組みが熱心だなと思うのが、
福岡県筑後市です。
筑後市ではすでに空き家バンクで多数成約になっており、
(2018.6月現在)46件成約。
その後、2018年9月現在で50件成約、2019年12月現在で71件成約、とのこと。しっかり利用されているのが分かりますね。
登録件数も増加しています。
市役所の担当の方にお聞きしたところ、所有者が遠方にいる場合は、代理でも郵送でも受け付けしてくれるそうです。
そして現地の調査をして、値段の参考に取引事例も教えてくれます。
登録した後は、問い合わせの対応も現地の説明も市役所の職員さんがしてくれるそうです。
ホームページで閲覧できる物件概要も詳しく書かれています。
仲介業務は地元の不動産業者がするものの、これではまるで市役所不動産部のような働きですね。
しかしすべては、筑後市への定住を促し、人口減少を食い止め、空き家や空き地で市内が荒廃しないようにとの、
懸命な取り組みでもあります。
筑後市では売買価格が数百万円と安価な地域・物件もあり、不動産業者が積極的に営業活動しない・できないという背景もあるのでしょう。
福岡県久留米市空き家バンク事業
久留米宅地建物取引業協同組合は、この事業に協力しています。
結局、不動産業者が取引には関わりますので、ほとんど変わらないのですが、市役所を通すことでの安心感とか、物件情報が久留米市のホームページにも掲載されたり、というメリットがあります。
空き家のことを誰に相談していいのか分からないという時は、空き家バンクに問い合わせをされるのもいいと思います。
もちろん、当方へ直接依頼されるのも、大歓迎ですよ。
空き家バンクで、「買う・借りる」
不動産を手放したい、活用したい、と思う所有者さんがいる一方で、
不動産を手に入れたい、探しているという方もいらっしゃいます。
空き家バンクは、「買いたい・借りたい」という方にも利用価値大です、お探しのエリアの自治体で空き家バンクがあれば、チェックしてみましょう。
「空き家」ということで、誰も住まなくなった実家、などが想定されますが、
その空き家を取り壊して更地にした「土地(宅地)」も対象になっています。
中には農地が含まれる空き家もあります。
自治体によって違いますが、一般に流通しているインターネットサイトの物件と、重複していることがあったりなかったりします。
不動産業者が登録するインターネットサイトとは別になりますので、情報発信・収集の一つと考えるのもいいですね。
「福岡県空き家バンク」オープン
福岡県も、いよいよ「福岡県空き家バンク」をオープンしました。
県内の市町村の情報を一括で調べられて便利ではありますが、各市町村によって取り組み方が違うのか、まだこれからというところでしょうか。(2018.秋現在)
また「福岡県内空き家対策」のホームページは、各市町村の空き家対策事業が紹介されています。
いずれにしても、空き家をお持ちの方であれば、一度調べておくのがよいでしょう。
これは福岡県への移住をお考えの方にも、有効な情報源と思われます。