西日本豪雨、久留米でも浸水被害。「内水氾濫」

2018年、7月6日の大雨は、驚くほどの降り方でした。久留米市では17時過ぎに大雨特別警報が出ました。

福岡県内では前年も朝倉市を中心に、豪雨被害がありましたので、復旧がまだ完全でないところはどうなるのかと心配でしたが、

大雨は福岡や九州にとどまらず、西日本全域にとんでもない被害をもたらしました。

被害にあわれた方へ心よりお見舞い申し上げ、地域の一日も早い復旧・復興をお祈りいたします。

 

今回、久留米市内の浸水被害も見聞きしますと、かなり広範囲にかつ床下・床上浸水など日常生活に関わる大変な事態になっています。

これまで数十年間なかったような規模の被害ではないでしょうか。

今回の降水量の異常さに加え、以前は田畑だったところが近年宅地開発されたり市街地化したりして、水の逃げ場が少なくなってしまったというのも、ありそうな話です。

 

もともと久留米は、耳納みのう連山に連なる東部の山地と、東西に大らかに流れる筑後川が自慢です。

美しい四季と、温暖な気候に恵まれ、果樹園や植木園芸、平野部では米・野菜・果物などの農業が盛んです。

ところが大雨警報となると、山に近い地区では土砂災害、川に近い地区では氾濫や決壊などの水害を警戒しなくてはいけません。

筑後川(別名゛筑紫次郎゛)が決壊して当時の市街地の8割が水没したという昭和28年の水害の記憶からか、現在では頑丈な堤防と水門と、防災訓練も毎年しっかりされています。

 

ところが、今回の浸水被害は、「内水氾濫」ないすいはんらんという、あまり聞きなれないものでした。

内水はん濫とは、大雨により筑後川などの水位が上昇して支川・排水路の流れが悪くなった時や支川・排水路の能力を超える雨が降った時に、雨水が溢れ、道路や宅地などに流れ込むことをいいます。  (久留米市のホームページより)

筑後川にはいくつもの支流があり、通常ですと筑後川に注いでいますが、大雨で筑後川の水位が上がり支流への逆流の恐れがあるときは、支流との水門が閉められるそうです。

筑後川の水位は一時、危険氾濫水位にまで上昇していました。

そのため水門が閉められたことと、今回はポンプによる排水も間に合わない降水量だったため、住宅地を含め市街地に浸水被害をもたらしたということです。

日頃からの危機管理と、今回の対応に関する反省の必要性を感じます。

 

下の写真は、7月7日の午後に撮影したものです。前日に大雨特別警報が出たとはいえ、雨がやんで翌日になってもまだこの通り増水していましたので、驚きました。

いつもはゴルフ場や公園があり、のどかで美しい緑の河川敷が、ただ大量の茶色の濁流になっていました。

筑後川、増水中 2018.7.7

10日後の筑後川 同じ場所

筑後川中流にある筑後大堰おおぜき、こんなにフルオープンなのは、滅多に見れません。

この時の筑後大堰の状況について、詳しい説明があります。

7月5日~7月8日まで全開されていたようです。

「独立行政法人水資源機構筑後川局筑後大堰管理室」

筑後大堰、ゲート全開 2018.7.7

10日後の筑後大堰

いつだったか、市役所でもらってきたハザードマップ、どこだ?

基本的に地震は突然来ますが、台風や大雨は、気象予報が出ます。

年々激化する日本列島の自然災害、侮あなどらずに、対応したいものです。

お住まいの地域の防災について、再度確認しましょう。

参考までに…

久留米市道路冠水注意マップ(内水はん濫)

 

筑後川避難判断マップ(浸水ハザードマップ)

筑後川が氾濫した時の浸水想定区域です。

市内のことは薄々分かってはいましたが、けっこうショックですね。

 

国土交通省ハザードマップポータルサイト
~身のまわりの災害リスクを調べる~